大野市の取り組み

令和5年度に星空保護区の認定を南六呂師区で受けた大野市の星空のことと、認定へ向けた取り組みについてまとめています。

2年連続で日本一に選ばれた大野市の星空

過去、環境省が行なっていた「全国星空継続観察」という調査において、平成16年と17年に大野市内の地域が「日本一美しい星空が見える場所」に選ばれました。

そして令和5年度8月、その日本一に選ばれた地域の1つである「南六呂師区」で、星空保護区の認定を受けることができました。

大野市の星空

大野市は人里の灯りがありながらも
美しい星空を見上げられる貴重な場所

大野市では、六呂師をはじめとする高原や、畑が広がる街灯の少ない地区に行くと、プラネタリウムのような満天の星空を見ることができます。

また、駅や商店街が集まっている市街地でも比較的美しい星空を見上げることができ、天気の良い日は天の川を見ることもできます。

近隣に人口の多い栄えた都市があり、また大野市内にも人里の灯りがあるにもかかわらず、これほど美しい星空を見上げられる場所は、とっても貴重なのだそう。

空気が澄んでいることもあって、星のまたたきが美しいという声もよく聞きます。

星空保護区の認定に向けて

そんな大野市の宝物である星空をこれからも守り、そして、より多くの人に知ってもらおうと考え、市では令和2年度より「星空保護区」の認定へ向けた取り組みをはじめました。

星空保護区では、6種類ある認定カテゴリーのうち、都市近郊にありながらも美しい星空が見上げられる「アーバン・ナイトスカイプレイス」での認定を目標とし、ガイドラインに沿った取り組みを進めました。

モデル灯

(写真:星に優しい照明に切り替えられた街灯)

環境面では、街灯を星に優しい照明へと切り替える取り組みなどを行ないました。

星空保護区の認定を受けるには、一定の夜空の暗さが必要になるのですが、南六呂師区はすでにその数値をクリアしているため、上記は「これからも、この星空を守り続けられるように」「星空保護区を目指す地域として、モデルになるように」という意図で設置を行なっています。

一部切り替えを行なった後に、住民へアンケートを取ったところ、多くの方がこの照明への切り替えに賛同してくれたようです。

その他、少しずつではありますが、市民へ向けて星空保護区や光害の理解を促す啓発活動や、市内の小中学校へ向けて星空の講座を行うなど、星空に関する教育活動にも力を入れています。

市内の星空保護区の認定に向けた詳しい取り組みは、星のまちおおのFacebookをご覧ください。

大野市に広がる星の文化

大野市には星が好きな市民も多く、日頃から天体観測を楽しむ人や、天体撮影を楽しんでいる人も多いです。

市内には、大型の天体望遠鏡やプラネタリウムを備えた「福井県自然保護センター」という施設があり、毎週土曜日には、こちらの観察塔で市内の天文クラブの方から星空の解説を聞ける『週末展望会』を行っています。

近年では、「星空ハンモック」や「星降るランタンナイト」といった、大型イベントも開催され、市外から大野の星空を楽しみに訪れる人も増えています。

専門家からも非常に愛されている星空の地であり、国立天文台の副台長である渡部潤一さんらを招いた、「星空シンポジウム – 大野の星空から夢を描こう!」なども開催されています。

大野市が大切にしていること

地域や観光を盛り上げるのはとても良いことですが、人がたくさん訪れたせいで、自然や景観を壊してしまうのは良いとは言えません。

星空を保護するためにと過剰に電気を消して、市民の安全が保てなくなってしまうのも考えものです。

大野市では、これらのバランスを大切にしています。

新しいことに取り組みつつも、大野の穏やかな暮らしや自然環境を大切にする心を忘れずに、取り組んで行けたら良いですね。